うまくなる人は、ゼロか100かでは物事を捉えない
自分にダメ出しをしながら頑張っていませんか? 完璧主義の人がよくやりがちですが、その頑張り方は、自分を苦しめ、追い込んでしまいます。
仕事や勉強、スポーツなど、さまざまな物事がうまくなるための具体的な「行動技術」を教えてくれるのが、行動科学マネジメント研究所所長の石田淳先生です。
このブログでは、石田先生の著書『図解 うまくなる技術』で紹介している、自己成長に必要な「52のメソッド」を1つずつ取り上げていきます。
今回は、「メソッドその5」です。
【メソッド5】
うまくなる人は、ゼロか100かでは物事を捉えない
~以下、本文から抜粋~
自分の行動結果を「0点か? 100 点か?」で評価してしまう「全か無かの思考」パターンを持った人がいます。「出来たか? 出来ないか?」「やったか? やらないか?」という2つの答えで判断しようとすると、完璧だった場合以外はOK が出せないのですから、自分を追い込んでしまいます。そうなると、練習すればするほど「自分はダメな人間だ」と自己否定することになりかねません。
うまくなる人は、自分の行動を自己採点する際、加点方式で評価しています。計画どおりに行動したのなら自分に100 点をあげるでしょうし、たとえ完璧ではなくても8割は計画どおりだったのなら、80 点の評価を与えます。まずは「出来たこと」に目を向け、自分を評価するわけです。
行動出来た自分を自分自身でしっかり評価すること。その上で、出来なかった点に目を向け、改善ポイントを考えていくと良いでしょう。
<よくやる間違い>
自分にダメ出しをする
「自分はなんてダメなんだ」と落ち込む――。これは、真の頑張りではありません。「自分は出来る、うまくなれる」という気持ち(自己効力感)を下げるだけで何も良いことはありません。落ち込む時間をなくし、「どうやったらもっとうまくなれるか?」を真剣に考え、実行すること――。これが、真の頑張りです。
~以上、本文から抜粋~
いかがでしたでしょうか?
「自分はなんてダメなんだ」と落ち込む――これは百害あって一利ナシなのですね。「落ち込む」のではなく、「改善点を見つけて行動する」ことにエネルギーを使いたいですね。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日も、皆様にとって良い1日でありますように。
『図解 うまくなる技術 ~行動科学を使った自己成長の教科書~』
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【石田淳(いしだ・じゅん)先生プロフィール】
一般社団法人行動科学マネジメント研究所所長。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。アメリカの行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本ペンクラブ会員。株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。
アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジして、「行動科学マネジメント」として確立。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法が、企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。
現在、日本全国で講演やセミナーを行ない、ビジネスだけでなく教育、スポーツの現場でも活躍している。これまでに指導してきた企業は1,000社以上、ビジネスパーソンはのべ30,000人以上にのぼる。
趣味はトライアスロン&マラソン。2017年には世界一苛酷なマラソンともいわれるアタカマ砂漠250kmマラソンに挑戦、完走を果たす。著書・監修書に、『まんがで身につく 続ける技術』(あさ出版)、『めんどくさがる自分を動かす技術』『めんどくさがる相手を動かす技術』(共に永岡書店)、『部下の行動が1カ月で変わる!「行動コーチング」の教科書』(日経BP社)、『行動科学で人生がみるみる変わる!「結果」が出る習慣術』(角川マガジンズ)などがある。
株式会社ウィルPMインターナショナルHP
一般社団法人組織行動セーフティマネジメント協会HP
http://behavior-based-safety.org/
石田淳ブログ