うまくなる人は、苦手なものを一気に克服しない
このブログでは、行動科学マネジメント研究所所長・石田淳先生の著書『図解 うまくなる技術』で紹介している、自己成長に必要な「52のメソッド」を1つずつ取り上げています。
今回は、「メソッド38」です。
【メソッド38】
うまくなる人は、
苦手なものを一気に克服しない
~以下、本文から抜粋~
うまくなる人は、自分の苦手を克服するコツを知っています。それは「少しずつ身体を慣らしていく」ということです。専門用語でこれを「系統的脱感作法」と呼びます。
水泳を例に挙げてわかりやすく説明します。水泳が苦手、というのは、「うまく泳げない」というよりも「水が怖い」という可能性が高いのです。それを克服するために、いきなりプールに入れば恐怖心は増すばかりです。
では、どうすればいいのでしょうか? こんなふうに克服していきます。まずは、「①水の入った洗面器に顔をつける」。これを怖がらずに出来るようになったところで「②お風呂の中で湯船に顔をつける」「③浅いプールで泳ぐ」「④頭まで水に潜る」「⑤水の中で目を開ける」などへとレベルを上げていき、その上で「⑥泳ぐ」に取り組めばいいのです。
自分自身に恐怖心を植え付けないことが、苦手克服の際の最も重要なポイントです。
<よくやる間違い>
気合で一気に克服しようとする
「苦手が克服できないのは自分の心が弱いからだ」などと思い込んで、いきなり無茶な方法で克服しようとしていませんか? 身体に植え付けられた恐怖心はいつまでも抜けず、同じ場面で無意識に出てしまうようになります。少しずつ階段を登り、緩やかに苦手克服をしましょう。
~以上、本文から抜粋~
気合で克服しようとしていませんか? その結果、身体が無意識のうちに拒否していませんか? それでは逆効果です。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日も、皆様にとって良い1日でありますように。
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【石田淳(いしだ・じゅん)先生プロフィール】
一般社団法人行動科学マネジメント研究所所長。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。アメリカの行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本ペンクラブ会員。株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。
アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジして、「行動科学マネジメント」として確立。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法が、企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。
現在、日本全国で講演やセミナーを行ない、ビジネスだけでなく教育、スポーツの現場でも活躍している。これまでに指導してきた企業は1,000社以上、ビジネスパーソンはのべ30,000人以上にのぼる。
趣味はトライアスロン&マラソン。2017年には世界一苛酷なマラソンともいわれるアタカマ砂漠250kmマラソンに挑戦、完走を果たす。著書・監修書に、『まんがで身につく 続ける技術』(あさ出版)、『めんどくさがる自分を動かす技術』『めんどくさがる相手を動かす技術』(共に永岡書店)、『部下の行動が1カ月で変わる!「行動コーチング」の教科書』(日経BP社)、『行動科学で人生がみるみる変わる!「結果」が出る習慣術』(角川マガジンズ)などがある。
株式会社ウィルPMインターナショナルHP
一般社団法人組織行動セーフティマネジメント協会HP
http://behavior-based-safety.org/
石田淳ブログ