【まる出版blog】自分にも、他人にも、ダメ出しせずに生きるには?

『うまくなる技術』『職場を幸せにするメガネ』などの発行元、まる出版のブログです。

「バリューズ=経理部スタイル」の浸透活動

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小林さんが「幸せ職場」を作るための具体的な仕組みとして最も工夫をしているのが、バリューズ(「経理部スタイル」と名づけているそうです)の浸透です。

そこで今回も『職場を幸せにするメガネ』の本文から抜粋する形で、その仕組みについてお伝えします。

 

~以下、本文より抜粋です。~

 

経理部スタイルは、「感謝」「寛容」「楽しむ」「Yes, and」「報連相」「スピーディー」「正確」など、全部で20の言葉で構成されています。この言葉は、「自分たちが大事にしたい価値観って何だろう?」とみんなで考え、みんなで出し合い、みんなで選んだものです。

 

20の言葉は、私たちにとって大切なものばかりです。

 

そして、私は「一日の中で特に大切にしたい言葉を自分自身で毎朝一つ選び、その言葉を胸に仕事を始める」という仕組みをつくったのです。

 

例えば、「今日は一年でいちばん忙しい日だけれど、だからこそ『楽しむ』という価値を忘れずにいよう」と思った人は、「楽しむ」という言葉を選ぶわけです。

 

「バリューズ=経理部スタイル」の浸透活動は、①〜⑥のような仕組みで行っています。

 

20の言葉は、プラスチックのネームケースに入る大きさでラミネート加工し、ネームケースに差し込んで身に着けられる状態で保管しています。

 

そして、毎朝一人ひとりが、その日大切にしたい言葉を選びネームプレートに差し込みます。

 

これだけでは終わりません。

 

毎朝の朝礼時間に部員同士でペアを組み、自分の選んだ言葉について対話をする時間を設けています。

 

これによって、バリューズの浸透と部員同士のコミュニケーションの活性化の両方を推進することができるからです。

 

バリューズの浸透活動は、これだけにとどまりません。

 

毎月チームごとに最も「経理部スタイル」を体現していたメンバーを「ベスト・オブ・スタイル」として選出し、部会で発表しています。

 

チーム全員のなかから選出されるわけですから、「幸福の3条件」の「自分はチームに役に立っている実感(他者貢献)」と「自分を選んでくれた同僚に対する感謝(他者信頼)」が高まり、「そんな自分にOKが出せる気持ち(自己受容)」も上昇していくのです。

 

さらに続きがあります。

 

各チームから「ベスト・オブ・スタイル」に選出されたメンバーと私で、「BOSランチ」(「ベスト・オブ・スタイル」を略したBOSと「上司」のBOSSとの掛け言葉)と称してランチを食べることにしています。

 

選出されたメンバーは、もちろん招待です。このランチタイムも、職場の関係の質を上げていくのに効果を発揮しています。

 

そして、毎月11日は私たちにとって特別な日に定めています。

 

経理部では、毎月11日を「感謝の日」に制定しています。これは、2011年3月11日、東日本大震災の翌月から始めたことです。毎月11日は、全員が20の言葉の中から「感謝」を選んで身に着けます。「こうして全員無事に集い、仕事ができることに感謝をしよう。自分の身の回りのことに感謝する気持ちを忘れないようにしよう」という想いを込めて始めた仕組みです。

 

感謝の日の仕組みも、職場の結束力を高める原動力となっています。

 

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~以上、本文からの抜粋です。~

 

いかがだったでしょうか? ①~⑥のような具体的かつ継続的な仕組みを通じて、「幸せ職場」を築き、維持しているそうです。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日も、皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

(小林嘉男著)

 

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