「幸せ職場」をつくるために、リーダーはまず何から始めるべきなのか?
これまでの投稿で、アドラー心理学の考え方に触れてきました。
今回からは、小林さんが、どのような考え方・やり方で、「アドラー心理学を職場マネジメントに取り入れているのか?」について触れていきます。
~以下、本文からの抜粋です。~
私たち職場のリーダーは最終的に成果を挙げることを求められるわけですが、アドラー心理学の考え方を通して「部下一人ひとりが共同体感覚を持てる『幸せ職場』をつくること」が成果にもつながるのだと共感いただけたのではないでしょうか。
共同体感覚についての投稿はこちら
それでは、実際どのように幸せな職場をつくっていけばよいのかを考えていきましょう。
私は、組織の共同体感覚を強めていくための適切なステップがあると考えています。
そのステップとは、次ページのとおりです。
本文147ページより
では、これらのステップ1〜4を、どのように具体化すればよいのでしょうか?
私が試行錯誤しながら取り組んできた事例を交えながら、今回はステップ1についてお話ししていきたいと思います。
【「どんな職場をつくりたいのか?」を自問した上で、仲間に発信する】
組織は船に例えられることが多いのですが、そのとおりだと思います。
組織は船、職場のリーダーは船長と同じ役割を果たしているのです。
リーダーは、経済環境の変化、事業存続の危機、上司からの厳しいノルマ、部下の失敗、お客様からのクレーム……挙げきれないほどの困難と言えるような状況に遭遇します。
そういった荒波を乗り越えながら、目指す港まで全員を連れていく責任があります。
では、リーダーが踏むべき最初のステップとは何でしょうか?
それは、
「リーダーとして自分はどんな職場をつくりたいのか?=どういう船にしたいの
か?」
「みんなでどこへ向かいたいのか?=目指す港はどこなのか?」
「それはなぜなのか?=なぜそのような航海をしたいのか?」
こういった部分のイメージを固め、船員たちに伝えることです。
船の乗組員の立場となって考えてみましょう。
「船長は私だ」ということ以外に詳しいことが伝えられないまま、その船に喜んで乗りたいと思うでしょうか?
行き先がどこかもわからずに船が進み続けたら、その船に乗り続けたいと思うでしょうか?
どんな航海をしたいのかを知らないまま船長に「面舵を切れ」「やっぱり取り舵だ」と指図されて、迷いなく全員で力を合わせられるでしょうか?
……乗組員にとって、これほど不安なことはありません。
ですから、まずはあなたの想いを言葉にしてみることから始めるのです。
そして、乗組員にあなたの想いを伝え、「この船に一緒に乗りたい」と思ってもらうことです。
この時点で特に大事にしたいのは、「なぜそのような航海をしたいのか?」の「 ~Why? ~」の部分です。
あなたの掲げる「Why?」に共感するからこそ、乗組員の気持ちがひとつになり、チームとしての一体感を醸成することができるからです。
では、あなたの想いをどのように言葉にしていけばいいのでしょうか?
私は、想いを固めるために、常に自問をしてきました。自問することで、「あ、自分は本当はこんな職場をつくりたかったんだ……。なのに今まで相反することをやってきていた」と、ハッと気づく人も多いのではないでしょうか。
(※自問の内容は、次回の投稿で掲載します)
~以上、本文からの抜粋です。~
この時点で特に大事にしたいのは、「なぜそのような航海をしたいのか?」の「 ~Why? ~」の部分だそうです。
なぜそのような職場でありたいのか?
乗組員(=スタッフ)全員でどのような(航海=仕事)をしたいのか?
新年度に入ったのを機に、考えてみるのもいいのかもしれませんね。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日も、皆様にとって良い1日でありますように。
※冒頭の写真は下記からお借りしました。いつもありがとうございます!
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』
(小林嘉男著)
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