人間の幸福度を測れる3つの尺度がある~共同体感覚とは?~
幸せは、目に見えない、漠然としたものです。けれども、“目に見えない幸せ”を測る尺度を“発明”したのが、アドラーのすごさではないかと感じています。
今回も『職場を幸せにするメガネ』の本文を抜粋しながら、人間の幸福度を測れる3つの尺度について書いていきます。
~以下、本文からの抜粋です。~
アドラーは、
「人が幸せだと感じるときは、次の3つを満たしているときだ」
と言いました。
その条件とは、
①自分が好き(自己受容)
②人は信頼できる(他者信頼)
③私は貢献できる(他者貢献)
です。
この3つの条件を満たすほど人間の幸福度は増すのだ――。
と、アドラーは定義したわけです。
アドラーは、この3条件が満たされている状態を「共同体感覚」が持てている状態と言いました。
そして、この3条件を本書ではわかりやすく「幸福の3条件」と呼ぶこととします。
幸せという目に見えない概念、そしてそれを満たす条件については、古今東西でさまざまな議論がなされてきたことでしょう。
「大事なのは愛だ」
「いや、お金だ」
「友情だ」
など、いろいろな意見があったと思いますが、アドラーの定義した3条件はまさに核心をついたものだと感じています。
ただ、なかには
「幸せって、人それぞれで違うんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのとおりです。
「幸せの形」は、人それぞれ違うのです。
アドラーのすごいところは、
「『自分が好き』『人は信頼できる』『私は貢献できる』の3条件を満たせば満たすほど、人は幸せになれる」
と言ったと同時に、
「何をすることで『自分が好き』『人は信頼できる』『私は貢献できる』と感じるか、その中身は人それぞれで違う」
とも言っているわけです。
「自分が好き」を例に考えてみましょう。
大勢の前で堂々とプレゼンをしている自分を「好き」と感じる人。
人前に立つよりも黙々と静かにデータをまとめている自分を「好き」と感じる人。
忙しくて手が回らない仲間の作業を手伝っている自分を「好き」と感じる人。
一人ひとり違います。
「自分が好き」だと思えれば、幸福度が増します。
けれども「好きの中身」は、まさに人それぞれなのです。
~以上、本文からの抜粋です。~
幸せを測る尺度はあるけれども、中身は人それぞれ。
ですから、
「自分は何を手に入れたいのか?」
を考え実行することで自分の幸福度は増し、
「相手は本当は何を手に入れたいと思っているのか?」
と関心を寄せ、サポートすることで相手の幸福度は増していくのだと思います。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日が皆様にとって良い1日でありますように。
※冒頭の写真は下記からお借りしました。いつもありがとうございます!
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』
(小林嘉男著)
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