誰もが人生の主人公である
鬼、冷徹人間と言われ、マネジメントの壁にぶつかり、もがいていた小林さんを救ったのは、2冊の書籍でした。
1冊は、浜口隆則さんの『戦わない経営』(かんき出版)。これは、前回の投稿で書かせていただきました。
そして、もう1冊は、小林の現在のコーチングの師匠である、株式会社チームフロー代表、平本あきおさんの著書『成功するのに目標はいらない!』(こう書房)でした。
小林さんいわく、それまで読んできた自己啓発書はすべて「夢や目標を持ちなさい、夢に日付を入れなさい」と言っていたなかで「目標はいらない」という表現に惹かれ、手に取ったそうです。
夢中になって読み進めると、
・人は、ビジョンと価値観に基づいた「自分軸」を大切にして生きるべきである
・誰もが「人生の主人公」として生きることができる
といったことが書かれていたそうです。
自分は、とんでもない間違いを犯している……小林さんは気づきました。
鬼上司時代の小林さんは、部下に私の「自分軸」を押しつけていたのです。
「何やってるんだ、もっと頑張れ! がむしゃらに働けば、必ず成長できるんだぞ」と檄を飛ばし続けました。そして、「部下はまだまだ、オレも上司としてまだまだだな。鍛え方がまだまだ足りないんだな」と反省する……そんな毎日を送っていました。
部下一人ひとりに「自分軸」があり、部下一人ひとりが「人生の主人公」として生きることができる――。
そんなことは、一瞬たりとも想像することもなく……。
『戦わない経営』と『成功するのに目標はいらない!』の2冊が、小林さんの、上司としての価値観に大きな影響を与えたのです。
……といったことが、本書の58ページあたりに書かれています。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日が皆様にとって良い1日でありますように。
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』
(小林嘉男著)
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