リーダーは「幸せの専門家」である
今でこそやさしい表情で毎日マネジメントをしている小林さんですが、アドラー心理学と出合う前は、鬼上司だった時代があるそうです。
当時の口グセは、
「ロジックおかしいよね」
「これってMECEじゃないよね」。
MECE(ミーシー)とはMutually Exclusive and Collectively Exhaustive の略で、
「モレなくダブリなく」の意味でコンサルタントの世界で使われる用語だそうです。
かつては「鬼」「冷徹人間」と呼ばれていたそうです。
なかでも極めつきのあだ名は、
「シリコン野郎」
でした。シリコンは、半導体を覆う、熱伝導率の低い素材のことです。まるで血の通っていない人間のようなマネージャーぶりを皮肉った、半導体製造装置メーカーならではの絶妙な例えです。
自分のやる気とは裏腹に、部下の志気はどんどん下がっていく……マネジメントの壁にぶつかり、もがいていたそうです。
【もがいていたときに出合った本『戦わない経営』】
そんな小林さんを救ってくれた、2冊の書籍があるそうです。
そのひとつが、何千人もの起業家を支援してきた浜口隆則さんの『戦わない経営』(かんき出版)。
その本には、こう書かれていたそうです。
“会社は幸せをつくっている。
だから、社長は、「幸せの専門家」じゃないといけない。
会社に関わるすべての人が、どうやったら幸せになるのか?
社長は死ぬほど考えなきゃいけない。
幸せについて、もっともっと勉強しなきゃいけない。
それが、社長の仕事。”
ビジネスの現場に「幸せ」という概念が斬新に思え、「社長は幸せの専門家」という言葉に雷に打たれたような衝撃を受けたそうです。
そして、
「自分は社長じゃないけれど、リーダーだって『幸せの専門家』じゃないか」
「本当は自分だって、一緒に働く部下を幸せにしたかったんだ」
ということにも気づいたそうです。
……といったことが、本書『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の56ページあたりに書かれています。
もう1冊の本については、あらためて投稿させていただきますね。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今日が皆様にとって良い1日でありますように。
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』
(小林嘉男著)
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