【まる出版blog】自分にも、他人にも、ダメ出しせずに生きるには?

『うまくなる技術』『職場を幸せにするメガネ』などの発行元、まる出版のブログです。

誰もが「メガネ」をかけて世の中を見ている~認知論とは?~

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今回は、アドラー心理学の中の「認知論」についてのお話です。

 

この認知論は、『職場を幸せにするメガネ』という本書のタイトルと大きな関係のある考え方です。小林さんは自分自身を「私」として例に挙げながら、認知論についての説明をしています。

 

 

~以下、本文からの抜粋~

 

アドラー心理学の提唱者であるアドラーは、

「世の中に真実などない。あるのは主観的な解釈だけだ」と唱えました。

 

そして、そのことを端的にわかりやすく伝えるために、こう言いました。

「誰もが自分だけのメガネを通してモノを見ているのだ」。

 

人間は誰もが「認知のメガネ」をかけて「主観的な解釈」をしている――。

この考え方を「認知論」と呼びます。

 

「私はそんな変なメガネ、かけていませんよ! 何の思い込みや偏見も持たずに生きていますから」と言い切れる人は、誰一人いません。

 

誰もがメガネをかけ、自分の思うように物事を解釈しています。

 

非常にわかりやすい例で説明します。

 

私は犬が大好きで、家でフレンチブルドッグを飼っています。私にとって、犬はペットという域をはるかに超えた大切な家族です。

 

テレビに犬が登場したり、本屋さんで犬の写真集が置いてあると、じっと見入ってしまいます。私は「犬が大好き」というメガネをかけているからこそ、テレビに映る犬、本屋さんの写真集の犬が目に飛び込んでくるのです。

 

ところが、犬にまったく興味がないAさんは、テレビに犬が登場したり、本屋さんで犬の写真集が置いてあっても、目に入りません。けれども、趣味が自転車のAさんは、街中でロードバイクが通るたびにパッと目がいくのです。

 

一方、小さい頃に犬に噛まれたことのあるBさんは、犬を見るたびに「怖い」と感じてしまいます。向こうから犬がやってくると、たとえどんな小さな犬であっても、できるだけ距離を取ってすれ違おうとします。

 

こんなふうに犬という対象だけで考えてみても、

 

「犬が大好き」というメガネをかけて犬を見ている私

「犬にまったく関心がない」という、レンズなしのメガネをかけているAさん

「犬は怖い」というメガネで犬を見るBさん

 

……と、人それぞれが違うメガネをかけています。

 

私たちはありとあらゆる物事に対して、「認知のメガネ」をかけて見ています。

スポーツに対して、自分の親に対して、家を持つことに対して、結婚制度に対して、自分の上司に対して、政治に対して、最近のテレビ番組に対して、自分の部下に対して、満員電車に対して、コンビニスイーツに対して……。

 

常に膨大な数のメガネを持ち歩き、物事に応じてさっとメガネをかけ替え、物事を見ている……そんなイメージです。

 

なかでも、あなたの「ずっと信じてきたこと」「かたくなに信じていること」は、特にお気に入りのメガネです。そのため、あなたはとても頻繁に、そのメガネをかけたがります。

 

私は「部下を鍛えるのが上司の役割」というメガネをかけていました。このメガネが大のお気に入りでしたから、仕事中はできる限りかけていました。そして、このメガネをかけていることが重要だと思っていたし、当時の自分にふさわしいと思っていたわけです。

 

~以上、本文からの抜粋~

 

 

人は、たくさんのメガネを持っています。

そして、お気に入りのメガネをかけたがります。

 

自分自身が、どんなメガネをかけているか…?

 

ゆっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。

 

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

※冒頭の写真は下記からお借りしました。ありがとうございます!

https://pixabay.com/

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

(小林嘉男著)

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人間関係には「原因論」よりも「目的論」のアプローチがよい

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今回も、前回の投稿に続き、目的論についての投稿です。

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者である小林嘉男さんは、

「人間の心を伴うケースでは、原因論的アプローチよりも目的論的アプローチで考えたほうが有効なのだ」

と言います。

 

そして、「実は職場コミュニケーションのほとんどの場合が『人間の心を伴うケース』なのだ」とも。

 

以下、本文を抜粋しながら解説していきます。

 

 

~以下、抜粋です~

 

原因論的アプローチと、目的論的アプローチ。どちらが正しいというわけではありません。

 

ロボットや機械など感情を伴わない対象についての見直し(製造プロセスの改善など)においては、原因論的アプローチが非常に有効です。

 

では、人間の心を伴うケースでは、なぜ目的論的アプローチのほうが有効なのか?

少し深く踏み込んで解説すると、その理由は主に3つあります。

 

 

前回の投稿同様、「部下に厳しく指導する先輩の下で働くAさんがいます。Aさんは、先輩の厳しい指導を避けるかのように、他部署に異動していきました」というケースで再び考えてみます。

 

 

<理由その1/「真の課題」を見つけやすいから>

 

もしもAさんの真の課題が「力不足」であり、異動の目的が「自分の力不足を周囲に知られたくなかった」であったとしたら、他部署に異動した後も同じような状況に陥る可能性があります。

 

先輩の指導に原因を求めるのではなく、Aさんが異動を求めた目的に着目した上で、真の課題と向き合って「どうやってAさんの能力を上げていくか?」を考えるほうが、Aさんにとっても、先輩にとっても、そして会社全体にとっても良い方向に進める可能性が高まります。

 

 

<理由その2/自然と個別コミュニケーションをとるようになるから

 

Aさんと同じように先輩から厳しい指導を受けているBさんがいます。ところが、Bさんは異動せず厳しい先輩の下で生き生きと働き続けました。

 

「厳しい指導」が原因であれば、Bさんも他部署に異動しても不思議はないわけです。

 

では、どうしてBさんは厳しい先輩の下で働き続けることができたのでしょうか? 

 

それは「先輩から自分ができていないところを指摘してもらうことで自分が成長できると思ったから」です。Bさんには「成長したい」という明確な目的があったからです。

 

どんな出来事も捉え方次第で解釈が変わります。そして、目的も真の課題も人それぞれ違います。目的論を学ぶことで、部下一人ひとりとのコミュニケーションの重要性がわかり、自然と個別にコミュニケーションをとるようになります。

 

 

<理由その3/部下が共同体感覚=幸福感を持ちやすくなるから>

 

原因論的に事象を捉えると、どうしても、ダメなところ、できていないところに目がいってしまいます。部下の成果が挙がらないのは「ここがダメだから」「これもできていないから」となるわけです。

 

でも、上司と顔を合わせるたびにダメ出しをされたら、部下としては、たまったものではありませんよね。

 

ところが、目的論的に捉えると、同じく成果が挙がらない部下でも、「部下の成果が挙がるためには何が必要だろうか」という思考になります。

 

もしかしたら部下の長所を伸ばすことかもしれませんし、たとえ原因論と同じようにできていないところを改善する必要がある場合でも、「もっと成果が挙げられるようになるために、ここを改善したらいいと思うのだけど、どうだろうか」という伝え方ができるわけです。

 

「君の成果が挙がらないのは、これができてないからだ!」という原因論のアプローチとは部下の受け取り方がまったく違うのではないでしょうか。

 

 

~以上、抜粋です~

 

 

結局のところ、リーダーが「何をするか」よりも、それを部下が「どのように受け取るか」が大切だ、と小林さんは語ります。

 

褒めて伸びるタイプ、叱って伸びるタイプといった表現がよく使われますが、「タイプというよりも、『その時々でどのように接することが、部下の目指す目的にプラスになるのかを考えて接していく』ということが大事」なのだそうです。

 

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

※冒頭の写真は下記からお借りしました。ありがとうございます!

https://pixabay.com/

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

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過去の「原因」ではなく、未来の「目的」に着目する ~目的論とは何か?~

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今回は、アドラーの提唱したさまざまな概念の1つである「目的論」について、『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の本文を抜粋しながら解説していきます。

 

~以下、抜粋です~

 

アドラー心理学の特徴のひとつである「目的論」。これはフロイトやユングの「原因論」と対照的な考え方と言えます。

 

<フロイトやユングの唱えた「原因論」とは?>

 

心理学と聞くと、フロイトやユングの名前、そして彼らの提唱したトラウマという概念を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 簡単に説明しますと、彼らは何か問題が起こったときに、「過去の原因」に解決を求めました。

 

例えば、「部下に厳しく指導する先輩の下で働くAさん」がいるとします。Aさんは、先輩の厳しい指導を避けるかのように、他部署に異動していきました。

 

これを原因論的に捉えると、「Aさんが異動したのには何か原因があったに違いない」と考え、原因を探します。そして例えば、「先輩の指導が厳しすぎたからに違いない」という結論に到達する--これが原因論的なアプローチです。

 

<アドラーの唱えた「目的論」とは?>

 

過去の原因に解決を求めた「原因論」に対して、アドラーは「目的論」を唱えました。

 

人間は「過去に何らかの原因」があって、感情を生み出し、行動するわけではない。人間は「未来に成し遂げたい何らかの目的」があって、感情を生み出し、行動している。――そう考えたわけです。

 

先ほどの「部下に厳しく指導する先輩の下で働くAさん」の例で、再び考えてみましょう。

 

このケースを目的論的に考えると、確かに先輩の厳しい指導が関係はしているようだが、「Aさんには異動という手段を用いることで何か得たい目的があったに違いない」と考えます。

 

では、Aさんの得たい目的は何だったのでしょうか?

 

「先輩の厳しい指導を受け続けることで自分の力不足が明らかになることを避けたかった」

「自分がどれだけ先輩の指導に傷ついたか間接的に訴えたかった」

……といった目的があったかもしれない、となるわけです。

 

目的論についてのイメージを深めていただくために、あえて親子関係の例を挙げながら、さらに説明させてもらいます。

 

子供が自室にこもり、独りでゲームをしているとします。

このとき、「原因はゲームだ! ゲームを捨ててしまえ!」という行動を取るのが原因論的アプローチです。

 

では、ゲームを取り上げ、捨ててしまえば、問題は解決するのでしょうか? 

 

おそらく解決しません。

子供は、ゲームをマンガやインターネットに替えて、部屋にこもり続けるでしょう。

 

一方、このときに「引きこもる目的は何なのか? そこに意識を向けてみよう」という行動を取るのが目的論的アプローチです。

 

「もっと自分に関心を持ってほしいから」

「学校でイヤなことがあって聞いてほしかったから」

など、子供には引きこもることによって果たしたい何らかの目的があるのです。

 

その目的に関心を向け、話を聞き、コミュニケーションを図るほうが、ゲームを取り上げるよりも部屋から出てくる可能性が高くなるはずです。

 

いかがでしょうか?

 

「目的論」のイメージはつかんでいただけたでしょうか?

「目的論」という言葉がやっぱりわかりにくい、と感じる人がいるかもしれませんね。

 

そんなときは、次の質問を心に留めておいてください。

 

それは相手が、

「本当はどうなりたかったのか?」

という質問です。

 

本当は異動したかったのではなく、力不足が明らかになることを避けたかった――。

本当はゲームをしたかったのではなく、学校でのイヤな出来事を聞いてほしかった――。

 

この「本当は」の部分に目を凝らし、耳を澄ますのが、「目的論」なのです。

 

~以上、抜粋です~

 

 

いかがでしたか?

 

人間は「未来に成し遂げたい何らかの目的」があって、感情を生み出し、行動している--この目的に対して本人が無自覚に行動していることもあります。

 

それだけに、「本当は」の部分に目を凝らし、耳を澄ますことが、リーダーとして大切なのだと感じます。

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

 ※冒頭の写真は下記からお借りしました。ありがとうございます!

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「幸せ」「幸福」という言葉を見ると、ついつい……

 

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小林嘉男さんの著書『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』を発行させていただいてから、

「幸せ」

「幸福」

といったワードが含まれている、テレビ番組、書籍、ウェブや新聞の記事についつい目がいってしまいます。

 

カラーバス効果でしょうか。

 

 

【クローズアップ現代+(プラス)でも「幸福」がキーワードに?!】

 

 

NHKさんの『クローズアップ現代+(プラス)』(毎週月~木午後10時~)

http://www.nhk.or.jp/gendai/

でも、2017年1月4日、1月5日の放送で、立て続けに「幸福」というキーワードで特集が組まれていました。

 

 

<No.3912 2017年1月4日(水)放送>

「“幸福”を探して 人類250万年の旅 ~リーダーたちも注目!世界的ベストセラー~」

↓↓↓以下にアクセスすると、番組の内容がダイジェストで読めます

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3912/1.html

 

 

<No.3913 2017年1月5日(木)放送>

「オイ鬼太郎!ワシの幸福論を聞いてくれ ~未公開 水木しげるの日記~」

↓↓↓以下にアクセスすると、番組の内容がダイジェストで読めます

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3913/1.html

 

 

ちなみに、1月4日放送で扱っていた世界的ベストセラーというのが、冒頭でカバー写真を使わせてもらっている『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』(ユヴァル・ノア・ハラリ氏 (著)、柴田裕之氏 (翻訳)/河出書房新社さん)です。

https://goo.gl/WNkKR2

 

とても面白そうな本なので、これから読んでみようと思っています。

 

 

……以上、つぶやき的な編集部からの投稿でした。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

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ドラマ「嫌われる勇気」で大文字哲人教授が語った「目的論」って?

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TVドラマ『嫌われる勇気』(木曜日夜10時からフジテレビ系列)が

ストーリー#3まで終わりましたね。

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html

 

帝都大学教授であり、警視庁のコンサルタントも務める大文字哲人氏(椎名桔平さん)は、ドラマの中でこんなことを言っていました。

 

「アドラー心理学は勇気の心理学なんです」

「不満はあれど変わろうとしない人たち……アドラーが唱える『目的論』です」

「競争の中に身を置く人々の心は休まることがないんです」

 

アドラー心理学は、さまざまな新しい考え方を私たちに提供してくれています。

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者であり、東証一部上場企業の部長でもある小林嘉男さんが、マネジメントの現場で特に大切だと感じているのが、

 

①「認知論」

②「共同体感覚」

③「目的論」

④「勇気づけ」

 

の4つだそうです。

 

なぜなら、

 

①もしも現在、あなたの職場マネジメントがあまりうまくいっていないのだとしたら、あなたのかけている「メガネ」をかけ替えることからスタートする必要がある――「認知論」を知ることで、それを学べるから。

 

②幸せな職場をつくるには、そもそも「個人が幸せな状態」とはどういう状態なのか、そして「集団が幸せな状態」とはどういう状態なのかを理解する必要がある――「共同体感覚」を知ることで、それを学べるから。

 

③では、幸せな職場をつくっていくために、部下のどこに意識を向ければいいのか――「目的論」を知ることで、それを学べるから。

 

④そして、職場の幸福度を増すために、部下とどんなコミュニケーションを取ればいいのか――「勇気づけ」を知ることで、それを学べるから。

 

だそうです。

 

さらに小林さんは、

「アドラーの①〜④の考え方は、幸福な人間社会を築くための大原則を私たちに教えてくれます。私自身にとっても、マネジメントの手法を改善したり、職場に新たな仕組みを導入する際の拠りどころとなっています。私たちの職場の土台とも言える思想なのです」

とも述べています。

 

「目的論」……椎名桔平さん演じる大文字哲人教授も、この言葉を発していましたね。

 

次回以降で、「目的論」「共同体感覚」「目的論」「勇気づけ」について触れていきます。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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「理想の上司」第1位は「頑張りを見て評価してくれる」

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以前にも何度か投稿させていただいたのですが、まる出版では、ネットリサーチ会社を通じて20代~50代のビジネスパーソン310人(男性155人、女性155人)に職場の意識調査を行ないました。

 

今回は、「理想の上司がとるべき行動についての調査」についてです。

 

 

【質問/理想の上司がとるべき行動について】
「理想の上司が部下に対してとるべき行動とは、どういった行動だと思いますか?特にそう思うものを、3位までお選びください」という質問を行いました。

 

その結果わかったことは、
1位……「頑張りを見て評価してくれる」(66.1%)
2位……「意見を聞いてくれる」(65.1%)
3位……「ビジョンや方向を示してくれる」(60.3%)
でした。
 

なお、「特にそう思うもの1位」に限ると、「頑張りを見て評価してくれる」(31.3%)と「ビジョンや方向性を示してくれる」(31.0%)がほぼ同率でした。また、「意見を聞いてくれる」は、2位(24.8%)、3位(24.2%)で挙げる人が多いという結果になりました。

 


【男女別の結果では……】

ちなみに「特にそう思うもの1位」を男女別で見てみると、男性は「ビジョンや方向性を示してくれる」(32.9%)、女性は「頑張りを見て評価してくれる」(37.4%)がトップという結果になりました。

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【調査結果を踏まえて】
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者であり、東証一部上場の半導体製造装置メーカーである株式会社ディスコの現役部長、小林 嘉男氏は、次のように分析しています。

≪「意見を聞く」に、上司と部下との認識のギャップ≫
非常に興味深いアンケート結果になったと思います。
なぜなら、私が拙著『職場を幸せにするメガネ』で、「幸せ職場をつくるポイント」として記載したことと概ね一致しているからです。

ここでは、第2位の「意見を聞いてくれる」に焦点を当てたいと思います。
なぜなら、私の経験上、上司と部下の認識のギャップが大きいのが、この「意見を聞く」だからです。
上司が、「俺は意見を聞いているぞ」と思っていても、部下は、「この上司は意見を聞いてくれない」と感じていることが多いのです。
どうして、このようなギャップが生まれるのでしょうか?
それは、上司が意見を聞いているつもりでいても、知らず知らずのうちに、部下の意見を否定していることが多いからなんです。

例えば、上司が部下からの提案に次のように答えたとします。
「なるほど、君の意見はわかった。しかし、この点の思慮が足りないのではないかね。このままでは、お客様に提出するのは難しいな。」
上司は意見を聞いているつもりかもしれませんが、部下からすると、「しかし~」以降の上司の言葉で否定されているように感じてしまいます。これでは、部下は意見を聞いてもらったとは受け取れないのです。

≪「Yes, but」ではなく「Yes, and」に≫
では、上司は、どうすればいいのでしょうか?
とてもシンプルです。
「接続詞」の「しかし」を「そして」に変えればいいのです。
「なるほど、君の意見はわかったよ。そして、僕は、この点を加えると、さらにお客様の要望に応えられると思うんだけど、どう思う?」

最初の例は、「Yes, but」になっているのですが、2つ目は、「Yes, and」になっているのです。せっかくYesで返しても、その後にbutが続くと、部下は、自分の意見が否定されたように感じてしまいます。ですから、「but」を「and」に転換して伝える工夫をしてみてください。
  

……とのことです。

 

 

 

『職場を幸せにするメガネ』に、上司としてどのようにマネジメントすればいいのか、さまざまなポイントが掲載されています。よろしければ、書店さんで手に取ってみてください。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

 

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TVドラマ「嫌われる勇気」が始まる、その前に!

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いよいよ1月12日(木)夜10時から、フジテレビ系列でドラマ「嫌われる勇気」が始まりますね。登場人物を刑事に設定したところなども含めて、どんなドラマになっているのか、興味津々です。

 

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/

 

さて、アドラー心理学ブームの火付け役となった「嫌われる勇気」のドラマがスタートする前に、アドラーおよびアドラー心理学とは何か、を超ざっくりとですが、記しておきますね。

 

もしよかったら、ご一読ください。

 

アルフレッド・アドラー(1870〜1937)は、オーストリアのウイーン郊外で生まれました。精神科医であり、心理学者であり、社会評論家でもありました。彼の提唱した新しい心理学は通称「アドラー心理学」と呼ばれるようになったのです。

 

ジークムント・フロイト(1856~1939)やカール・グスタフ・ユング(1875~1961)と並び、「心理学の3大巨頭」といわれ、「自己啓発の父」とも称される存在のアドラーですが、その名前はこれまで世に知られていませんでした。2013年末に発売された岸見一郎先生と古賀史健氏の著書『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』がベストセラーとなったことで、初めて名前を知った人も多いことでしょう。

 

無名だった理由には「論文や著作が少なかった」「学派を組織することがなかった」なども挙げられますが、いちばんの理由はアドラー自身が「アドラーという名前など忘れ去られても構わない。この分野で働く人の誰もが、まるでわたしたちと一緒に学んだように行動するときがくるから」と寛容に考えていたからです。

 

その結果、アドラー心理学は、まるでコンピュータのOSのように、見えない形で多くの思想家の基盤となっています。『人を動かす』『道は開ける』のデール・カーネギー、『7つの習慣』のスティーブン・R・コヴィー、『夜と霧』のヴィクトール・E・フランクルなどに影響を与え、コーチングやNLP(神経言語プログラミング)といったコミュニケーション技術にも大きな影響を与えています。

 

アドラー心理学では、さまざまな新しい概念が提唱されてきました。

 

世の中で「劣等感」と呼ばれるものを「器官劣等性、劣等感、劣等コンプレックス」の3つに区別し、「コンプレックスや劣等感は誰にでもある。悪いのは、劣等感を使って問題から逃げようとすることだ」と述べたり……。

 

「人間の問題はすべて対人関係上の問題である」とし、「自らの資源や使える力をうまく工夫すれば問題は必ず解決できる」としたり……。

 

「自己啓発の父」の名にふさわしく、アドラーの考えは私たちの心を奮い立たせてくれるものばかりです。

 

なお、本書『職場を幸せにするメガネ』では、こういったアドラー心理学のさまざまな概念の中から、特に職場マネジメントにおいて大切だと感じている、

①「認知論」

②「共同体感覚」

③「目的論」

④「勇気づけ」

の4つについて取り上げています。

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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今の職場を変えたい、そう思ったら……理想の場面を思い浮かべてみる!

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さて、部下からの衝撃のフィードバックを受け、

リーダーは「幸せの専門家」である――。

すべての人に「自分軸」があり、誰もが「人生の主人公」として生きることができる――。

という言葉に出合った小林さんは、

「自分がどんなチームをつくりたいのか」

「自分がこの職場で心から見たいと願っていた場面は何だったんだろう?」

ということを、とことん考えたそうです。

 

やがて浮かんできた風景。

それは、「部下全員が楽しそうに笑っている顔」だったそうです。

 

「みんなが楽しそうに笑っている――そんな場面に初めは少し当惑しましたが、その場面を思い浮かべるほど、自分の中でしっくりくる感覚がありました」と小林さんは述べています。

 

では、彼らはなぜ笑顔なのだろう? 

小林さんは、さらに想像してみました。

 

それは、自分の仕事が好きで誇りを持っているから……。

それは、周りの仲間を信じ、みんなで成長し合えているから……。

それは、自分の仕事が誰かの役に立っている喜びを感じているから……。

そんな想像が心の中を満たしていき、あるキャッチフレーズに行き着いたそうです。

 

それが、

「ワクワク イキイキ 笑顔いっぱいの仕事がデキるチームになる」

でした。

 

自分が作りたいのは、スタッフ一人ひとりが自分らしく輝く「幸せ職場」なんだ。

・自分が好きなこと、得意なことで貢献できて、それでみんなに喜んでもらえる。

それが自分の喜びやモチベーションになる。

・職場が大好きで、職場にいると知らず知らずのうちに笑顔になってしまう。

・好きで得意なことを突き詰めるから、一人ひとりがその道のプロフェッショナル

になる。

――そんな仕事がデキるプロ集団になりたい。

そのイメージを言葉にしてみたそうです。

 

理想の職場づくりを始めるにあたっては、まず「こうであってほしい」という職場の理想的な場面を、ディテールまでありありと想像してみることが、とても重要だそうです。

 

「誰が、どんな表情で、誰とどんな内容の会話をしているか?」

などを、思い浮かべてみましょう。

 

これは、コーチングなどでも実際に使われている手法です。

 

 今の職場は違う、何かを変えなきゃ、でも……。

そんなふうに糸口をつかめないとしたら、まずは「理想の職場の場面」を思い浮かべてみてください。

 

その場面を思い浮かべてあなたの心がワクワクしたら、その場面の実現に向けて、自然と動きだすはずです。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

(小林嘉男著)

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部下の人生を壊してからでは遅い

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電通での自殺事件などをきっかけに、2016年の後半くらいから、働き方、仕事のやり方があらためて問われていますね。

 

かつての小林さんも、鬼上司でした。そして、アドラー心理学を取り入れた職場づくりを始めたきっかけは、部下からの辛辣なフィードバックだったそうです。

 

~以下、『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』(小林嘉男さん著)本文より抜粋です。~

 

「がむしゃらに働くことが成果を出すいちばんの方法だと、私は信じていました。実際、ゼネコンの新人時代から、そのスタイルで結果を出してきたからです。

 

私は、休日出勤も厭わず、朝から深夜まで馬車馬のように働きました。そして、部下にも同じスタイルで働くことを求めました。その結果、私の部下は、同僚や他部署の人間に、ワーク・ライフ・バランスが欠如した状態をグチるようになっていたのです。

 

部下は私に直接は言いませんでしたが、その声は漏れ聞こえてきます。

けれども私は、

『何を甘っちょろいことを言ってるんだ! 仕事がデキるようになるには、これぐらい当たり前なんだ』と聞き流していたのです。

 

その結果、いつの間にか、事態は深刻度を増していました。体調不良を訴えたり、部署異動を希望したり、ついには会社を辞める部下まで出始めたのです。

 

それでもまだ私は「自分に甘いな。それじゃ成長できないぞ」と、楽観的に捉えていたのです。

 

たまりかねた部下が取った行動は、上司である私へのフィードバックという名の「陳情書」を提出することでした。

 

ある日、部下から「無記名でフィードバックさせてほしい」と要望がありました。

今から考えてみればおかしな話ですが、自分のマネジメントに自信があった私は、不思議にも思わず快諾したのです。

 

そして、フィードバックシートを手に取った私の目に飛び込んできたのは 、

『鬼』

『血の通ってない半導体のように冷たい冷徹人間』

『あなたが怖いからみんな萎縮して意見が言えない』

と、想像もしていなかった言葉ばかりでした。

 

こんなに一生懸命みんなのためにやってきたのに!

どうして伝わらないんだ!

どうして、どうして……。

その晩は、悔しくて悔しくて眠れませんでした。

 

そのとき、私は初めて気づいたのです。

『これって、自分が部下にやってきたことじゃないか』ということに。

『一生懸命やってきたのにダメ出しされるのは、こんなに悔しいんだ』ということに。

オレは今まで、何てことをしてきたんだろう……。

自分がダメ出しされて初めて、自分がしてきたことの罪深さを思い知ったのです」

 

~以上、本文より抜粋です。~

 

上司として良かれと思ってやっているのに、その結果、大切な部下の人生を奪っていませんか?

 

それは、お互いにとって不幸なことです。

 

だからこそ、「誰もが人生の主人公である」という視点で、マネジメントを見つめ直すことが大切なのだと思います。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

(小林嘉男著)

 

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冒頭の写真は以下からお借りしました

https://www.pakutaso.com/

ビジネスパーソン300人調査でわかった「職場の悩み」第1位は?

 

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『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』(小林嘉男さん著)を発行させていただきました、株式会社まる出版です。

 

まる出版では、8月にインターネットリサーチ会社を通じて20代~50代のビジネスパーソン310人(男性155人、女性155人)に「職場で抱えている悩みに関する調査」を行いました。

 

【質問/職場の悩みについて】
「あなたが職場で抱えている悩みを選んでください(複数回答可)」という質問を行った
結果わかったのは、


第1位……「給与や待遇に対する不満」(56.1%)
第2位……「上司、部下、同僚など、対人関係の悩み」(38.4%)
第3位……「会社の将来性に対する不安」(38.1%)

 

でした。待遇や対人関係に不満を感じているビジネスパーソンが多いという結果になりました。

 

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なお、男女別で見ると、第2位の回答は、男性が「会社の将来性に対する不安」(38.7%)、女性が「上司、部下、同僚など、対人関係の悩み」(43.2%)と分かれました。
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さらに、年代別で見ると、「給与や待遇に対する不満」はどの年代でもトップでしたが、30代は「会社の将来性に対する不安」、20代、40代、50代は「上司、部下、同僚など、対人関係の悩み」を2位に挙げています。

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【調査結果を踏まえて】
『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者である小林 嘉男さんは、調査結果を以下のように分析しています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


<現状:「金銭的報酬」だけで満足度を高めるのは難しい時代>


国税庁の調査によると、2015年のサラリーマンの平均年収は、420万円。2014年の415万円よりは上がったものの、10年前の2005年437万円や、ピーク時の1997年467万円と比べると、大幅に減少していることがわかります。


このように、給与などの金銭面で社員の満足度を高めることは難しい状況にある企業が多いのではないでしょうか。

<ならば、どうする?:内発的な動機づけで社員のやる気を喚起する>


では、どうすればいいのでしょうか?人のやる気には、給与やポストなど「外発的な動機」と、楽しさや達成感など「内発的な動機」があると言われています。
調査結果1位であった「給与や待遇に対する不満」は、外発的な動機、2位の「上司、部下、同僚など、対人関係の悩み」は、内発的な動機と言えます。
先に述べた通り、金銭面で社員の満足度を高めることが難しい状況では、内発的な動機づけで社員のやる気を喚起していくことが望ましいでしょう。

<キーワード:アドラーが提唱した「幸福論」とは?>


アドラー心理学の創始者アルフレッド・アドラーが提唱した幸福論を、職場に当てはめて考えると、


(1) 職場にいる自分が好きで
(2) 職場の仲間が信頼できて
(3) 自分は職場に貢献できている


と感じられているとき、社員は幸福感とやる気に満ち溢れている状態だと言えます。
上司、部下、同僚などの対人関係の悩みがなく、職場で安心感を抱ける状態が、職場の生産性に影響を与えていることは、様々な調査で言われていることでもあります。

<具体的アクション:「ありがとう、助かったよ」を添えるだけでいい>


では、どのようにして
(1) 職場にいる自分が好きで
(2) 職場の仲間が信頼できて
(3) 自分は職場に貢献できている
と感じられる状態をつくっていけばいいのでしょうか?


ここでご提案したいのは、「感謝」の気持ちを伝え合うことです。
「ありがとう」の一言でもいいですし、「ありがとう、助かったよ」なら更に効果的だと言えます。


なぜなら、「ありがとう」という感謝の気持ちを示してくれる、職場の上司や同僚に好意が持てるようになり、「ありがとう」と言われることで「貢献感」も上がります。そして、そんな自分のことも「好き」だと思えるようになるからです。
今までやって当たり前と思われていたことでも、「ありがとう」の一言を添える。先ずはご自身から実践してみてはいかがでしょうか。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

……ということでした。

 

「ありがとう、助かったよ」のひと言、最後に付け加えたいですね。

 

 

ブログを最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 今年の投稿は、本日をもって最後とさせていただきます。

 

来年が皆様にとって良い年でありますように。

 

どうぞ良い年をお迎えください。

 

 

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誰もが人生の主人公である

 

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鬼、冷徹人間と言われ、マネジメントの壁にぶつかり、もがいていた小林さんを救ったのは、2冊の書籍でした。

 

1冊は、浜口隆則さんの『戦わない経営』(かんき出版)。これは、前回の投稿で書かせていただきました。

 

 そして、もう1冊は、小林の現在のコーチングの師匠である、株式会社チームフロー代表、平本あきおさんの著書『成功するのに目標はいらない!』(こう書房)でした。

 

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https://goo.gl/PjjiHU

 

小林さんいわく、それまで読んできた自己啓発書はすべて「夢や目標を持ちなさい、夢に日付を入れなさい」と言っていたなかで「目標はいらない」という表現に惹かれ、手に取ったそうです。

 

夢中になって読み進めると、

・人は、ビジョンと価値観に基づいた「自分軸」を大切にして生きるべきである

・誰もが「人生の主人公」として生きることができる

といったことが書かれていたそうです。

 

自分は、とんでもない間違いを犯している……小林さんは気づきました。

 

鬼上司時代の小林さんは、部下に私の「自分軸」を押しつけていたのです。

 

 「何やってるんだ、もっと頑張れ! がむしゃらに働けば、必ず成長できるんだぞ」と檄を飛ばし続けました。そして、「部下はまだまだ、オレも上司としてまだまだだな。鍛え方がまだまだ足りないんだな」と反省する……そんな毎日を送っていました。

 

部下一人ひとりに「自分軸」があり、部下一人ひとりが「人生の主人公」として生きることができる――。

 

そんなことは、一瞬たりとも想像することもなく……。

 

『戦わない経営』と『成功するのに目標はいらない!』の2冊が、小林さんの、上司としての価値観に大きな影響を与えたのです。

 

……といったことが、本書の58ページあたりに書かれています。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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冒頭の写真素材は以下からダウンロードさせていただきました

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リーダーは「幸せの専門家」である

 

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今でこそやさしい表情で毎日マネジメントをしている小林さんですが、アドラー心理学と出合う前は、鬼上司だった時代があるそうです。

 

当時の口グセは、

「ロジックおかしいよね」

「これってMECEじゃないよね」。

 

MECE(ミーシー)とはMutually Exclusive and Collectively Exhaustive の略で、

「モレなくダブリなく」の意味でコンサルタントの世界で使われる用語だそうです。

 

かつては「鬼」「冷徹人間」と呼ばれていたそうです。

 

なかでも極めつきのあだ名は、

「シリコン野郎」

でした。シリコンは、半導体を覆う、熱伝導率の低い素材のことです。まるで血の通っていない人間のようなマネージャーぶりを皮肉った、半導体製造装置メーカーならではの絶妙な例えです。

 

自分のやる気とは裏腹に、部下の志気はどんどん下がっていく……マネジメントの壁にぶつかり、もがいていたそうです。

 

【もがいていたときに出合った本『戦わない経営』】

 

そんな小林さんを救ってくれた、2冊の書籍があるそうです。

 

そのひとつが、何千人もの起業家を支援してきた浜口隆則さんの『戦わない経営』(かんき出版)。

 

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https://goo.gl/7gjXFZ

 

その本には、こう書かれていたそうです。

 

“会社は幸せをつくっている。

だから、社長は、「幸せの専門家」じゃないといけない。

会社に関わるすべての人が、どうやったら幸せになるのか?

社長は死ぬほど考えなきゃいけない。

幸せについて、もっともっと勉強しなきゃいけない。

それが、社長の仕事。”

 

ビジネスの現場に「幸せ」という概念が斬新に思え、「社長は幸せの専門家」という言葉に雷に打たれたような衝撃を受けたそうです。

 

そして、

「自分は社長じゃないけれど、リーダーだって『幸せの専門家』じゃないか」

「本当は自分だって、一緒に働く部下を幸せにしたかったんだ」

ということにも気づいたそうです。

 

……といったことが、本書『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の56ページあたりに書かれています。

 

もう1冊の本については、あらためて投稿させていただきますね。

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

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マネジメントに悩んだとき、リーダーは人格を変えるべきか?

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写真素材は以下からダウンロードさせていただきました

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頑張っても結果が出ない……。

先が見えない……。

職場の雰囲気が暗くギスギスしている……。

 

そんな状態に陥ったリーダーが、自己啓発書やマネジメント本を手にしたとき、多くの本には、

「上司であるあなたがまず変わるべきなんだ」

「あなたが変われば部下も変わるんだ」

と書かれています。

 

では、悩めるリーダーは、何を変えるべきなのでしょうか?

 

自分の人格を変えるべきなのでしょうか?

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者である小林さんは、

 

「あなたはこれ以上頑張らなくてもいいし、人格を変えなくてもいい」

と言います。

 

なぜなら、「あなたは今まで十分頑張ってきたのだし、今のままで十分素晴らしい存在なのだから、あなたが変わる必要はない」と。

 

では、何をすべきなのでしょうか?

 

【まずは頑張ってきた自分を認めてほしい】

 

「まず自分自身のことを認められるようになると、周りの人のことも認められるようになります。自分を受け入れられるから、周りの人を受け入れることができるのです」と小林さんは言います。

 

そして、一つだけ、変えてほしいことがあるそうです。それは、

 

【あなたのメガネをかけ替えること】

 

「私たちは知らず知らずのうちに、メガネをかけて世の中を見ています。ですから、あなたが変わるのではなく、あなたのメガネをかけ替える――。これだけでいいのです。 そうすれば、自然とさまざまなものが変わっていきます。

 

小林さんに「メガネをかけ替える」という概念を教えてくれたのは、アドラー心理学という学問だったそうです。

 

 

そんなことが、本書の38ページ前後に書かれています。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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人間の幸福度、会社の生産性を左右するのは人間関係

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』(小林嘉男さん著)を発行させていただきました、株式会社まる出版と申します。

アドラーは、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と言いました。そして、「人間の幸福もまた対人関係の中にある」と言いました。

 

本書を制作している前後で、TEDの動画、そしてGOOGLEの記事を目にしたのですが、アドラーと同じ基本見解だったことに驚きを覚えました。

 

【人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から】

 

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http://www.ted.com/talks/robert_waldinger_what_makes_a_good_life_lessons_from_the_longest_study_on_happiness?language=ja

 

「一生を通して、私達を幸福で健康にしてくれるものは何でしょうか?」

75年に渡る成人発達に関する研究のディレクターであるウォール・ディンガー氏は、そう語りかけます。

 

名声や富――? 答えは、違いました。それは「良好な人間関係」だったのです。

 

動画は、今も見ることができます。

 

自分たちの人生を豊かにするヒントが詰まった、非常に興味深い動画でした。書籍『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)では、我々の寿命は100歳まで延びると書かれていましたが、人生設計をし直す時期が来ているように感じています。よろしければぜひご覧になってください。

 

 

【グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ】

 

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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48137

 

一方、こちらの記事も、非常に印象的でした。「社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか?」をグーグルが徹底的に調べたところ、行き着いた答えは「良好な人間関係」だったからです。

 

記事ですが、残念ながら現在は「現代ビジネス」のプレミアム会員にならないと読めないようです。

 

 

人間関係--。それは、人間の幸福度、そして会社の生産性を左右する最大の要素だったのです。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

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嫌な上司ランキング1位は「聞く耳持たない」上司

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初めまして。

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』(小林嘉男さん著)を発行させていただきました、株式会社まる出版と申します。

 

本日より、はてなブログにて、

「アドラー心理学」×「職場の幸せ」

について、本書の内容も交えながら、更新していきたいと思っています。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

まる出版では、8月にインターネットリサーチ会社を通じて20代~50代のビジネスパーソン310人(男性155人、女性155人)に「上司にとられて嫌だと感じる行動に関する調査」を行いました。

 

【質問/上司にとられて嫌だと感じる行動】
「上司にとられて嫌だと感じる行動とは、どういった行動ですか?特にそう思うものを、3位までお選びください」という質問を行ったんです。

その結果わかったのは、
ワースト1位……「聞く耳を持たない」上司
ワースト2位……「失敗は部下、手柄は自分」上司
ワースト3位……「相手によって態度が違う」上司
でした。

▼上司にとられて嫌だと感じる行動(全体)

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<まる出版「上司にとられて嫌だと感じる行動に関する調査」より>



ちなみに男女別で見ると、男女とも「こちらの意見を聞いてくれない」をトップに挙げています。また、男性は「いつも結果ばかり気にしている上司」に不満を持つ人が全体平均よりも多く(14.2%)、女性は「良い時は認められず、悪い時だけ怒られる」に不満を持つ人(15.5%)が全体平均よりも多い結果となりました。

▼上司にとられて嫌だと感じる行動(男女別)

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<まる出版「上司にとられて嫌だと感じる行動に関する調査」より>

 

【調査結果を踏まえて】

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者である小林 嘉男さんは、

 

「リーダーに求められるのは、部下のやる気を上げるのではなく、「本来部下が持っている、やる気や成長意欲を下げないようにする関わり」が大事

 

だと話します。

 

そして、「部下の勇気をくじく関わり」ではなく、「勇気づける関わり」をしたいのです。


部下の勇気(やる気)をくじく関わりの代表例が、今回のアンケート結果にあるとおり、「部下の話を聞かない」というものです。

 

では、なぜ上司は、部下の話が聞けないのでしょうか。

小林さんいわく「矢印が自分に向いているから」だそうです。


いかに自分が正しいか、自分ができる上司であるか、自分が出世できるか……。

 

すべて矢印が自分に向いているからです。
それが、「部下の話を聞かない」「失敗は部下、手柄は自分」という行為になって表に出てくるのです。

 

では、上司はいったい何をすればいいのでしょうか?

 

上司として「部下がやる気がない、成長意欲が感じられない」と感じたならば、そのことを嘆く前に、自分の矢印がどこに向いているのか、自問してみること。

 

これを小林さんはオススメするそうです。


自問すると言っても、普段、自分の言動について意識している方は少ないかもしれません。

例えば、部下と話した後や会議の後に、矢印が
●「自分」という内側に向いていたのか?
あるいは
●「部下やチーム、会社、顧客」といった外側に向いていたのか?
どっちであったか、自分の言動を振り返る時間を持つ。

 

それだけで十分に効果がありそうです。

 

 

……といった内容に関して、『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の107ページあたりでも触れています。

もしよろしければぜひご一読ください。

 

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

 

今日が皆様にとって良い1日でありますように。

 

 

『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』

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